top of page

時間栄養学と朝ごはん

更新日:2021年8月21日



時間栄養学って?

人間のからだには「体内時計」と呼ばれるものがあるのを知っていますか?

睡眠や体温、血圧やホルモン分泌などの変化をつかさどっている人間の大切な機能です。

この体内時計をもとに、「何を食べるか」ではなく「いつ食べるか」に着目したものが「時間栄養学」になります。

時間栄養学を上手く活用する事によって、無理な食事制限をする事なく、ダイエットや体質改善の効果が期待されます。

今回は「時間栄養学」の簡単なポイントについてご紹介します!


朝の光と朝ごはんで体内時計をリセット

「体内時計」を形作っているのが、私たちのからだの中のあらゆるところに存在する「時計遺伝子」です。

この時計遺伝子には、脳の近くの「メイン時計」と、胃や腸、肝臓、腎臓など様々な抹消組織にある「サブ時計」にわかれています。

これらの時計遺伝子は、1日24.5時間のリズムで進んでいます。そのため地球の時間1日24時間とズレがあり、そのままにしていると体調不良の原因にもなる事も。

そこで大切なのが「体内時計をリセットする」という事です!

リセットする為のポイントは「朝の光を浴びる事」「朝ごはんを食べる事」

朝日の光による目からの刺激でまずメイン時計のスイッチが入り、さらに朝ごはんを食べることによって、全身にあるサブ時計のスイッチが入り、体内時計がリセットされます。

こうして体内時計がしっかりリセットされる事により、からだのエネルギー消費が増えたり、食欲を抑制するホルモンの活性が促進して、ダイエットの効果も期待されます!

「朝の光」と「朝ごはん」の2つの刺激により、体内時計が整ってくるので、朝の光を浴びてから朝ごはんを食べる事を習慣化してみてください!


朝ごはんで痩せやすいからだに

朝ごはんをしっかり食べる事はダイエットにも効果が期待されます!

朝食を食べると体内時計の「サブ時計」のスイッチが入る事によって体温が上昇します。体温が上がる事は「基礎代謝」が上がる事にもつながります。

基礎代謝が上がると1日中代謝が良くなり、消費エネルギーの多い状態が続き、これを習慣化する事によって次第に「痩せやすいからだ」になっていきます。

ダイエット中で朝食を抜いてしまいがち、という方も多いのではないかと思われますが、体内時計を整えて痩せやすいからだになる為にも、ぜひ朝食はしっかり食べていただきたいです!


まとめ

いかがでしたでしょうか?

すぐには効果はないかもしれませんが、習慣化する事がとても大切です。

時間栄養学を味方にして、体質改善やダイエットを目指していきましょう!


参考文献

・時間栄養学: 時計遺伝子と食事のリズム

・食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門


記事執筆者名

Sunny and 管理栄養士 常木綾子


bottom of page